一度埋まったUR・JKKの部屋はまた出る?再掲載のパターンと空室が出やすい団地
2026年9月21日 公開
気になっていた部屋が公式サイトから消えてしまっても、まだ諦めるのは早いかもしれません。komadori の記録では、一度掲載が消えた部屋がしばらくして再び掲載されるケースが少なくありません。この記事では約1,700室の掲載履歴から、再掲載の頻度・タイミング・家賃の変化と、空室がよく出る団地を分析しました。
結論: 3室に1室は再掲載されている
2回以上掲載された部屋
35%
1,741室中610室
再掲載までの期間(中央値)
UR 約3日
JKKは約9日
再掲載時に家賃が同じ
99%
1,184回中1,176回
35%の部屋が2回以上掲載されている
集計期間中に空室として掲載された1,741室のうち、610室(35%)は2回以上掲載されていました。URでは33%、JKKでは47%と、JKKのほうが再掲載の割合が高くなっています。なかには半年で10回以上掲載された部屋もありました。
掲載が消えたあとに再び出てくる理由は公開されていませんが、申込後のキャンセル、入居審査で条件を満たさなかった、内見後の辞退などが考えられます。いずれにしても「一度消えた=もう住めない」とは限りません。
再掲載はURなら1週間以内が75%
掲載が消えてから同じ部屋が再掲載されるまでの期間は、URが中央値で約3日、JKKが約9日でした。URの再掲載は4分の3が7日以内に起きており、1か月を過ぎてから再掲載されることはほとんどありません(2%)。JKKは間隔が長めで、1か月以内に91%です。
| 掲載終了からの期間 | UR(800回) | JKK(383回) |
|---|---|---|
| 1日以内 | 25% | 12% |
| 7日以内 | 75% | 45% |
| 30日以内 | 98% | 91% |
つまり、URで狙っていた部屋を逃したら1週間、JKKなら1か月ほどは、その物件のページを時々確認する価値があります。komadori の物件ページでは、部屋ごとに掲載・掲載終了の履歴を一覧できます。
再掲載でも家賃はほぼ変わらない
民間賃貸では、なかなか決まらない部屋の家賃が下がることがあります。しかしURとJKKでは、同じ部屋が再掲載された1,184回のうち1,176回(99.3%)が前回と同じ家賃でした。値上がりは7回、値下がりは1回だけです。
公的賃貸の家賃は需要に応じて細かく動かないため、「もう少し待てば安くなるかも」という期待はほとんど当てはまりません。家賃を抑えたい場合は、値下げを待つよりURの割引制度の対象物件を探すほうが確実です。
空室がよく出る団地ランキング
集計期間中に掲載された回数が多い物件を並べると、上位はURの大規模団地が占めました。部屋数が多いほど退去も多く、空室が出るチャンスも増えます。「どこでもいいから公的賃貸に住みたい」という場合は、こうした団地に絞って待つのも有効な戦略です。
| 物件 | エリア | 掲載回数 | 部屋数 | 1日以内に埋まった | 主な間取り |
|---|---|---|---|---|---|
| 希望ヶ丘UR | 世田谷区 | 106 | 53 | 71% | 1K・2DK |
| 高島平UR | 板橋区 | 99 | 67 | 76% | 2DK・1DK |
| 豊島五丁目UR | 北区 | 78 | 45 | 65% | 2DK |
| カーメスト用賀馬事公苑JKK | 世田谷区 | 71 | 28 | 21% | 1LDK・2LDK |
| 成城通りパークウエストUR | 世田谷区 | 60 | 25 | 70% | 3DK・2LDK |
| 竹の塚第一UR | 足立区 | 51 | 34 | 65% | 2DK |
| 大谷田一丁目UR | 足立区 | 47 | 36 | 68% | 2DK |
| 大島四丁目UR | 江東区 | 45 | 32 | 100% | 1LDK・2DK |
| 赤羽北二丁目UR | 北区 | 44 | 22 | 61% | 1LDK |
| 北砂五丁目UR | 江東区 | 41 | 15 | 73% | 2DK |
| 花畑UR | 足立区 | 40 | 32 | 78% | 2DK |
| ハートアイランド新田一番街UR | 足立区 | 39 | 17 | 36% | 2LDK・1LDK |
1位の希望ヶ丘(世田谷区)は、53室で合計106回の空室がありました。1Kと2DKが中心で、単身〜二人暮らし向けの部屋が頻繁に出ています。2位の高島平(板橋区)は都内有数の大規模団地で、2DKを中心に67室で空室が出ました。
同じ「よく出る団地」でも埋まる速さは異なります。江東区の大島四丁目は45回すべてが1日以内に埋まった一方、JKKのカーメスト用賀馬事公苑(21%)や足立区のハートアイランド新田一番街(36%)は比較的残りやすく、じっくり検討できる物件です。
データから見た活用法
- 逃した部屋はすぐ諦めない: URは1週間、JKKは1か月を目安に、物件ページで再掲載をチェックする
- 値下げは待たない: 再掲載でも家賃は99%変わらない。条件が合えば最初のチャンスで動く
- 大規模団地をウォッチする: 希望ヶ丘・高島平・豊島五丁目などは空室が頻繁に出るので、間取りの希望が合えばチャンスは多い
- 埋まる速さも合わせて見る: 間取り・家賃・エリア別の傾向は「空室は何時間で埋まる?」で解説しています
この記事のデータについて
- 対象: 東京23区のUR賃貸住宅・JKK東京の空室(集計期間 2026年4月3日〜9月21日)
- komadori が UR・JKK の公式サイトを毎日9時〜18時に1時間ごとに巡回し、部屋が掲載されたとき・掲載が消えたときを記録したデータです
- 「埋まった」は公式サイトから掲載が消えたことを指します。申込が入った場合のほか、募集の一時停止なども含まれるため、成約件数とは一致しません
- 夜間(18時〜翌9時)の変化は翌朝の巡回でまとめて記録されるため、時間は1時間〜半日程度の幅を持って読んでください
いま空室のある家賃が安い物件
よくある質問
一度埋まった部屋がまた空室になることはありますか?
あります。komadori が記録した1,741室のうち35%にあたる610室は、半年の間に2回以上掲載されていました。URでは再掲載の4分の3が掲載終了から7日以内に起きています。
再掲載されると家賃は下がりますか?
ほとんど下がりません。同じ部屋が再掲載された1,184回のうち、99%以上は前回と同じ家賃でした。値下げを待つより、見つけたタイミングで判断するほうが現実的です。
空室がよく出る団地はどこですか?
集計期間中に最も多く空室が出たのは、UR希望ヶ丘(世田谷区・106回)、UR高島平(板橋区・99回)、UR豊島五丁目(北区・78回)でした。部屋数の多い大規模団地ほど空室が出る回数も多くなります。
見逃した部屋はどれくらいチェックし続けるべきですか?
URなら1週間、JKKなら1か月が目安です。URの再掲載は中央値で約3日後、JKKは約9日後でした。komadori の物件ページでは部屋ごとの掲載・掲載終了の履歴を確認できます。


